読書の秋。MMORPGのダンジョンを探索しに行くような気分で本を読む。

 ようやく9月になった。
 今年の夏は暑かったしまだ残暑は残るかもしれないが、もうそろそろ涼しくなるだろうということで、読書でもしようかと本を選んでみる。
 とりあえず、ざっと一回目は通したが、でももう1回精読してみたいなという本を選んでみた。
 自分の例えでいうと、「ダンジョンズ&ドリーマーズ」並の力の入れようだ。
 途中にMMORPGでの用語も出てくるので、意味不明な所は読み飛ばしてください。
 EverquestやWorld of Warctaft(WoW)のダンジョンがわかる方なら多分理解できるでしょう。

そこそこ気楽に読める本

 どちらかというと、エンターテイメント的な楽しさがあり、そして結構ためになる本。
 MMORPG的にいえばちょっとした狩場やクエストに2〜3人程度でチャットついでに散策しにいくような、そんな気楽さで。
 だがしかし、心得として狩場でも油断は禁物なのだ。
 しっかり読むとまた得られるものは多い。

ウエブ進化論〜梅田望夫

 Web2.0の関連で一番感銘を受けた本。
 そもそも、「はてな」に梅田氏のBlog(My Life Between Silicon Valley and Japan)があるわけで。
 今後のWeb社会についていろいろな事が書かれているので、もっと精読して時間があれば何か感想じみたものでも書いてみたい。

ローマ人の物語塩野七生

 1992年から刊行され最近ようやく完結された、古代ローマの歴史に関する著作。
 いちおう歴史小説のような扱いではあるが、個人的には他のローマ史の忠実だがしかし退屈気味な表現の「歴史書」に比べるとはるかに面白かったと思う。
 もっともその辺が小説なのか。
 1通りは見てみたが、またもう一度でも二度でも眺めなおすのも楽しい。

難易度の高い本

 ここでいう「難易度の高い本」とは、精読していかないと書かれている複雑な内容や意味をスルーしてしまう危険性のありそうな本。
 例えるなら、EQでいえばLv60弱の1パーティー6人でChardokの奥地やSebilisのキノコエリアを突き進むような*1、WoWでいえばこれまたLv60程度の1パーティーでScholomance、Stratholmeを攻略しに行くような*2、つまりちょっと変な事やると壊滅してしまう環境で、緊張感をもってプレイするように読み進める本、のつもりだ!


 最近の自分としてはこんな本を攻略しようとしている。

小林秀雄

 以前にカセット版での講義集とか聞いたこともあるが、自分的には抗しがたい力を感じて、さらにいろいろ著書を読み進んでいくうちに、気が付くとすっかりハマっていた!
 あまりにも有名で、とりあえず何読んでも毎回別な所に深みを見出すことが多いのだが、今特に印象が強いのは「常識について」と「本居宣長」だろうか。
 とりあえず「常識について」はもう1回読んでおこうか。

丸山正男

 小林秀雄よりは遅いが、最近はこっちの方も内容の深さを感じて結構はまっている。
 巷ではいろいろと解説本が出ているようだが、おそらく読む暇がないだろうし、こういう名著の類は、余計な解説なぞ見ずに一気に本筋に取り掛かりそれを熟読したほうが、かえって効率が良いと思われる。
 とりあえず、「日本の思想」「現代政治の思想と行動」あたりを目標にしておこうか。

よく読むために目標を立てる。

 小林秀雄先生も言ってたのだ。「理解するためには、とにかくよく読め」と。
 名ダンジョンはその難易度ゆえに何度も壊滅するが、それでも何度もリトライして攻略できれば達成感は全然違うし、苦労した分だけ能力は上がっているものなのだ。
 読みきれるかどうか難しいところだが、達成感のある目標は立てておきたい。

*1:かつてのEQの名ダンジョンではあったが、既にコンテンツがいろいろと出ているだけに、既に知っている人じゃない限りこれを理解できる人は多分いませんね(笑)

*2:Lv70 capだと既に過去形ですが、Lv60 capの頃は装備が弱いと結構難関だったような覚えが。